胃内視鏡検査&ピロリ菌
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胃内視鏡検査
胃内視鏡検査とは
胃内視鏡は基本的に予約制をとらせて頂いております。
経鼻内視鏡と従来の経口内視鏡をご用意しています。どちらも検査時間は約5分です。
経鼻内視鏡は直径約5mmとかなり細く(経口内視鏡は約10mm)、苦痛もかなり軽減され、経口内視鏡と異なり舌に触れませんので嘔吐反射もほとんどありません。大変楽に検査を受けて頂けるだけでなく、近年画質も向上しているため病変の見落としもほとんどありません。
鎮静剤を使用しなくても検査は出来ますが、少量でも鎮静剤を使用したほうがさらに苦痛を感じることなく楽に検査を受けて頂けます(鎮静剤に関してはご相談ください)。
従来の経口内視鏡をご希望の方はお申し出ください。
内視鏡検査後には写真付の検査結果説明書をお渡しいたします。組織検査をした場合は、約1~2週間して結果を説明いたします。
検査前の注意点
内視鏡検査では、必要に応じて生検(粘膜組織をかじりとって病理検査を行うことです)を行います。その際、抗凝固剤や抗血小板剤(血液をかたまりにくくする薬、血液をサラサラにする薬)を服用中の方は、出血が止まらなくなる恐れがありますので、こういった薬を服用中の方は、事前に来院して頂きご相談ください。
検査当日の流れ
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内視鏡の衛生面について
当院では内視鏡の消毒にオゾン水内視鏡消毒機を導入しております(院内ポスター掲示)。 感染のリスクを防ぐために、オゾン水を1回の検査毎に生成し機械洗浄消毒を行っております。 人に環境にやさしく、清潔な内視鏡での検査、治療を実施しています。 |
ピロリ菌除菌
ピロリ菌とは
日本でのピロリ菌感染率は年代によって分かれており、若年者では10~20%、40歳以上では20~60%以上といわれています。(出典元:ヘリコバクター・ピロリ除菌の保険適用による胃がん減少効果の検証について)
経口感染が主な感染経路で、上下水道が整備されていなかった環境で生活していた中高年の方の感染率が高いこととほぼ一致しています。近年、ピロリ菌に感染していると慢性胃炎、胃十二指腸潰瘍や胃がんになる可能性が高いことがわかってきました。
ピロリ菌の除菌
これまで胃十二指腸潰瘍などの病気がなければ保険では除菌できませんでしたが、2013年2月21日から慢性胃炎でも保険適用として診断やピロリ菌除菌治療ができるようになりました。ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍だけでなく、胃がんの大きな危険因子のひとつですので、胃がんの予防のためにもピロリ菌を除菌されることをぜひお勧めします。
ただし、保険診療上の条件があります。
- 必ず胃内視鏡を受けて頂き慢性胃炎の所見があること
- 血液検査や呼気テスト、内視鏡下での検査にてピロリ菌が陽性であること。
除菌治療は3種類の薬(潰瘍治療薬+2種類の抗生物質)を1週間内服します。(抗生物質の影響で、下痢や味覚障害などの副作用がでることがあります。服用前に医師が確認します。)きちんと除菌できたかどうかを、後日(1~2ヶ月後)、尿素呼気テストといった簡単な方法で確認します。もし1回の除菌治療で除菌できなかった場合には、別な薬を服用して頂き、再除菌をします。